ダイヤモンドのColor(カラー)について
通常のダイヤモンドはわずかに黄色がかった色や褐色をしており、無色透明に近づくほど価値の高いダイヤモンドとされます。
ダイヤモンドのカラーはD-Zまで23ランクに分けられ、Dのカラーレスが最も透明度が高く価値も高くなります。
一般に無色透明のイメージが浸透しているダイヤモンドですが、実は驚くほどの色のバリエーションがあります。
青や赤やピンク、グリーン等希少なカラーバリエーションがあり、それらはファンシーカラーと評価され、色が濃くなればなるほど価値が増します。
※上記のカラーはイメージです。実際の検査機関では試験石を用いてカラーの鑑定を行っています。
ダイヤモンドのCut(カット)について
ダイヤモンドのカットについて、ラウンドブリリアントカット※のみでその評価がなされます。
巧みにカットされたダイヤモンドは周囲の光を取り込み、入射した光が息をのむような複雑な進路をたどる働きをさせます。
カットの評価は唯一人の手が評価される要素だと言えます。
カットは研磨されたダイヤモンドのプロポーション(形)、フィニッシュ(仕上げ)の二つの項目が評価の対象になります。
総合評価は、「EXCELLENT(EX)」を最高位に、
以下「VERY GOOD(VG)」「GOOD(G)」「FAIR(F)」「POOR(P)」までの5段階で評価されます。
ラウンドブリリアントカット以外にもカットは多数存在し、独自のカットを考案しているブランドもございます。
Excellent | エクセレント | 理想的なプロポーション | |
Very Good | ベリーグッド | エクセレントに準じる優秀なカット | |
Good | グッド | 標準的なカット | |
Fair | フェアー | やや基準が寛容なカット | |
Poor | プアー | 基準が大幅に寛容なカット |
ダイヤモンドのClarity(クラリティ)について
ダイヤモンドのクラリティについて、傷やインクルージョン(内包物)の相対的な少なさについてが評価の対象となります。
クラリティはインクルージョンとブレミッシュとに分けることができ、
ブレミッシュは研磨済みのダイヤモンドにおけるカッティング過程、着用により生じる特徴です。
インクルージョンとは、クラリティ特徴と呼ばれる内包物(不純物)を指します。通常、天然の産物であるダイヤモンドには
クラリティ特徴と呼ばれる内包物(不純物)が含まれます。
ネガティブな要素ではありますが、インクルージョン特徴は天然の産物である証しともなります。
クラリティ特徴はその位置、大きさにより評価の対象になります。
フローレス(FL)のダイヤモンドが最も価値が高く、以下のクラリティは記載の表の通りに続きます。
FL | フローレス | 10倍拡大でいかなる内部、外部欠陥が発見できないもの |
IF | インタナリーフローレス | 10倍拡大でいかなる内部欠陥が発見できないもの |
VVS1 | ベリーベリースライトリーインクルーデッド | 10倍拡大で発見が困難な内部欠陥がみとめられるもの |
VVS2 | ||
VS1 | ベリースライトリーインクルーデッド | 10倍拡大で軽度な内部欠陥がみとめられるもの |
VS2 | ||
SI1 | スライトリーインクルーデッド | 10倍拡大、または肉眼で明瞭な内部欠陥が存在するもの |
SI2 | ||
I1 | インクルーデッド | 顕著な内部欠陥が肉眼で確認できるもの |
I2 | ||
I3 |
ダイヤモンドのCarat(カラット)について
ダイヤモンドのカラット(ct)とは、ダイヤモンドの重量を表します。
ダイヤモンドはメトリックカラット単位で計量し、1カラット=0.200gです。
品質の面でいうと、大きいダイヤモンドは小さいダイヤモンドより希少性が高くなるため価値も上がります。
例えば、ひとつで1ctのダイヤモンドと、ひとつ0.25ctで4つで1ctのダイヤモンドは重量は同じであるものの
、ひとつ1ctのダイヤモンドは0.25ctダイヤモンドの価値合計よりも、何倍も高い価値を有します。
デビアスによると、1ct以上のダイヤモンドを所有したことのある人物は1パーセントにも満たないといいますが、
それは1ct以上のダイヤモンドが希少で価値のあるものであることを象徴しています。