ロレックス デイトナ特集

DAYTONA

デイトナ

伝説のスポーツウォッチの歴史と魅力を探る

ロレックスの中でもトップクラスの人気を誇る「デイトナ」
1963年にスポーツウォッチとして誕生したデイトナの
歴史と魅力を紐解いていきましょう。

ロレックス デイトナ特集

HISTORY
歴史

デイトナの正式名称は「オイスターパーペチュアル・コスモグラフ・デイトナ」です。 オイスターは「高い防水性」パーペチュアルは「自動巻機構」を意味することはロレックスファンには常識かもしれません。 では、それに続く「コスモグラフ」と「デイトナ」にはそれぞれどのような意味があるのかご存じでしょうか。 デイトナが発売される以前の1950年代、デイトナの前身となる「コスモグラフ」が開発されていました。「コスモグラフ」とは造語で、宇宙を意味する「コスモ」と、図形や記録といった意味がある「グラフ」を掛け合わせたものと言われています。また、時計の「クロノグラフ」から着想を得た造語であるという説もあります。

コスモグラフデイトナは、もともとNASA(アメリカ航空宇宙局)のアポロ計画に採用されることを目指して作られた時計と言われています。結果として、アポロ計画ではこの時計が採用されることはありませんでしたが、コスモグラフの名は残したまま、ロレックスはレース用モデルとして宣伝活動を行ったのです。 レース用とは、時間を計測できるクロノグラフ(ストップウォッチ)機能や、平均時速を測るタキメーター機能を搭載したモデルの事で、今日のロレックスのスポーツウォッチの原型と言えます。 1959年、アメリカのデイトナビーチに当時としては最大規模となるサーキット「デイトナ・インターナショナル・スピードウェイ」が誕生しました。 そこで行われたスピードウィーク(カーレースの大会)にロレックスが協力したことから、「コスモグラフ・デイトナ」というモデル名が正式につけられたのです。 その後ロレックスはこのレースのタイトルスポンサーに就任。2004年にはル・マン24時間レースの公式タイムキーパー、2013年にはF1のグローバルパートナーと公式タイムキーパーに就任するなど、デイトナとレースの関わりはより深まっていきました。

DESIGN
デザイン

1963年に発表された初代デイトナに搭載されたムーブメントはCal.72Bという手巻きムーブメントでした。デイトナのプロトタイプモデルでもあるRef.6238で搭載されたバルジュー社のCal.72をベースとして作られており、手巻きクロノグラフの歴史を語る上で欠かせない存在となっています。このムーブメントを搭載した腕時計は当時の競技ドライバーに広く愛されました。 その後、1988年にロレックスは自社製の自動巻きムーブメント「Cal.4030」を導入しました。これは、ゼニスの自動巻きクロノグラフであるエル・プリメロムーブメントCal.400をベースに、独自に改良したものです。手巻きから自動巻きに変更し、調整機構をマイクロステラスクリューからマイクロステラナットに変更したことでより精度も強度も増した実用的なムーブメントを作り上げました。

そして、2000年には、完全自社生産のクロノグラフムーブメント「Cal.4130」がデイトナに搭載されました。Cal.4130は、以前のムーブメントに比べて約60%のパーツを削減しながらも、信頼性と耐久性を向上させました。また、垂直クラッチ構造を採用することでクロノグラフの正確性を高め、メンテナンスの必要性を低減しています。 ロレックスは、ロングセラーであるデイトナのムーブメントについて、常に改良を重ねながら、精度とパフォーマンスの向上に取り組んできました。その結果、デイトナは世界的に有名なレースウォッチとしての地位を確立し、多くの愛好家から高い評価を受けています。 このように、さまざまなバリエーションで知られるデイトナですが、革ベルトやラバーベルトタイプも登場しています。ラバータイプは「オイスターフレックスブレスレット」と呼ばれロレックスが開発し特許を取得した特別な素材です。何れも現在は生産されておらず、中古のみの取り扱いとなっています。 また、2000年にはピンクやブルー、イエローやグリーンと言ったポップなカラーがユニークな「デイトナビーチ」も発売されました。

ポール・ニューマンダイヤルとは

「ポール・ニューマンダイヤル」(別名「エキゾチックダイヤル」)は、ロレックスデイトナの一部のモデルに採用された文字盤です。ハリウッド俳優でありレーサーでもあったポール・ニューマンが愛用していたことに由来しています。 ポール・ニューマンダイヤルは1960年代から1980年代後半ごろまで生産されていたと言われています。文字盤のデザインが特徴的で、一般的なデイトナと比較して、インデックスの形状やインダイヤルのデザインが異なります。 また、ポール・ニューマンダイヤルには、文字盤の上部に赤い"DAYTONA"のテキストが入っていることがあります。 ポール・ニューマンダイヤルは生産数が少なかったため、デイトナの中でも特にレアモデルとして人気を集めていますが、カスタムメイドの文字盤も存在しているため、多くのフェイクやレプリカも存在しています。

MODEL代表的なモデル

手巻きムーブメント

img

ROLEX DAYTONARef.6239(1963-1969)

初代デイトナモデルとして登場したRef.6239。ムーブメントの製造会社バルジュー社のクロノグラフ手巻きムーブメントです。 手巻きムーブメント「Cal.72B」を搭載しています。 ポール・ニューマンダイヤルとして知られているのもRef.6239のモデルのひとつです。

img

ROLEX DAYTONARef.6262/6264(1969-1972)

続く2代目デイトナモデルです。 ムーブメントはCal.72をベースとしてロレックスが独自に改良した「Cal.727」を搭載。 Cal.727は手巻きデイトナが終了するまで採用され、手巻きムーブメントの最高傑作とも言われています。

img

ROLEX DAYTONARef.6263/6265(1971-1987)

3代目デイトナモデルでムーブメントはCal.727搭載し、手巻きムーブメントの最後のモデルとして現在も人気の高いモデルです。 デザイン面で大きな変更はありませんでしたが、スクリューロック式のプッシャーが採用され、防水性が向上しオイスターケースの表記がダイヤルに入りました。

ロレックスデイトナ手巻きを全て見る

※希少なモデルのため在庫がない場合がございます

自動巻きムーブメント

img

ROLEX DAYTONARef.16520(1988-2000)

初の自社製ムーブメント「Cal.4030」を搭載した4代目デイトナモデルです。 ゼニス社のエルプリメロムーブメントを改良した自動巻きのクロノグラフムーブメントです。 デザイン面でもダイヤルカラーやケースサイズ等に大幅なリニューアルが見られました。

img

ROLEX DAYTONARef.116520(2000-2016)

ロレックスの悲願であった自社一貫製造を果たし、現在のデイトナの基礎となるモデルでもある5代目デイトナ。 自社製ムーブメント「Cal.4130」を搭載しています。 40mmのケースサイズとなり、パラクロムヘアスプリングが追加されるなど、性能と精度が向上しました。

img

ROLEX DAYTONARef.116500(2016-2023)

発売以来現在に至るまで非常に人気のあるRef.116500。 ムーブメントは前作に続きcal.4130を搭載しスタイルやサイズに大きな変化は有りませんが、ロレックスが開発し特許を取得したセラミック製のものブロックセラクロムベゼルを備えています。

img

ROLEX DAYTONARef.126500(2023~)

デイトナ誕生60周年を機にシリーズを一新。手巻きデイトナ時代を彷彿とさせるクラシカルなデザインが魅力のモデルとなりました。 ムーブメントは「Cal.4131」を搭載。また、ロレックスが独自開発したヘアスプリングやアブソーバにより耐磁性能や耐衝撃性も向上しました。

ロレックスデイトナ自動巻きを全て見る
img
ロレックスデイトナ全て見る ロレックスの腕時計全て見る