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スピードマスターSPEED MASTER

スピードマスター
1848年創業、スイスが誇る精密時計の最高峰ブランド「オメガ(OMEGA)」。創業時から続く徹底した「精度へのこだわり」と「卓越した技術革新」により、世界的な天文台の精度コンクールで数々の偉業を達成、名実ともに精密時計の代名詞となりました。オメガの代名詞といえば、1957年に誕生した傑作クロノグラフ「スピードマスター(Speedmaster)」です。視認性に優れたタキメーターベゼルやタフな機能美を備えたこのモデルは、NASAの過酷な宇宙環境テストを唯一クリアし、有人宇宙飛行の公式装備品として認定。1969年には人類初の月面着陸に同行し、伝説の「ムーンウォッチ」としての称号を確立しました。現在も「プロフェッショナル」「オートマチック」「'57」「ダークサイド オブ ザ ムーン」など多彩なコレクションを展開。不変のデザインを守りつつ、最新の「コーアクシャル脱進機」や超耐磁性能「マスター クロノメーター」を搭載し、常に進化を続けています。世代や時空を超えて愛され、高い資産価値も誇るオメガのロマン溢れる輝きを、ぜひお手元でご体感ください。

スピードマスターの商品一覧

商品点数22
ランクA
【中古A品】  オメガ スピードマスター 丸井限定  3510-21 ステンレス 横浜関内店
オメガ
サイズ:ケース:約37mm(実寸)
¥1,150,000(税込)
ランクA
【中古A品】  オメガ スピードマスター  3510-50 ステンレス 元町本店
オメガ
サイズ:ケース:約38mm
¥488,000(税込)

スピードマスター(Speedmaster)

■精密時計の最高峰 - オメガ(Omega)が紡ぐ栄光の時計製造史

時計製造の聖地で産声を上げたオメガは、やがてその名が意味する通り、時計界における「究極」の精度を体現する存在へと昇り詰めます。同社の歴史を紐解く上で、その根底に一貫して流れているのは、確かな「精度へのこだわり」と「飽くなき技術革新」に他なりません。ブランドの起源は1848年、創業者であるルイ・ブラン(Louis Brandt)がスイスのラ・ショー・ド・フォン(La Chaux-de-Fonds)地方に開いた、小さな時計組み立て工房にまで遡ります。当時、彼は職人たちが作った部品を集め、精緻な懐中時計を製造してヨーロッパ全土へと送り出していました。彼の死後、息子たちによって拠点はビエンヌへと移され、工房は近代的なマニュファクチュールへと脱皮を遂げていきます。

その歩みの中で、ブランドの運命を決定づける歴史的瞬間が訪れます。1894年、彼らは革新的な19リーニュ・キャリバーを発表しました。このムーブメントは、すべての部品に互換性を持たせることでメンテナンス性を飛躍的に高め、さらにリューズ一つで時刻合わせと巻き上げを可能にする画期的な機構を、量産型の組み立てシステムとして完成させたのです。この傑作キャリバーは、ギリシャ文字の最終文字であり「究極」「最高」を意味する「Ω(オメガ)」と名付けられました。このムーブメントが市場で爆発的な成功を収めたことから、1903年には正式にブランド名として「オメガ」が採用されることとなったのです。

オメガが築いた名声は、単なる商業的な成功に留まりません。彼らは自らの技術力を証明するため、世界の主要な天文台が開催する精度コンクールへと積極的に挑戦しました。ジュネーブ、ニューシャテル、インテリア英国のキュー・テディントンなどの天文台精度コンクールにおいて、オメガは次々と当時の精度基準を更新する卓越した成績を収めていきました。1931年には、スイスのジュネーブ天文台のコンクールにおいて、すべてのカテゴリーでファーストクラスの成績を収めるという、時計史に深く刻まれる偉業を達成しました。この驚異的な実績によって、オメガは名実ともに「精密時計の代名詞」としての地位を揺るぎないものとし、後に世界的なスポーツ大会の公式タイムキーパーや、過酷な宇宙ミッションへと選ばれる技術的土壌を完成させたのです。

■モータースポーツから宇宙へ - スピードマスター(Speedmaster)誕生と「ムーンウォッチ」の奇跡

アスファルトの熱気から、漆黒の宇宙空間へ。オメガのアイコンピースであるスピードマスターは、初めから宇宙を目指して作られたわけではありませんでした。その誕生は1957年。シーマスター(Seamaster)、レイルマスター(Railmaster)と共に発表されたプロフェッショナル・ウォッチの3部作の一つとして、カーレース of ドライバーやエンジニア、そして速度を愛するすべてのプロフェッショナルのために開発された「レーシング・クロノグラフ」だったのです。

当時の時計界に、スピードマスターは大きな衝撃を与えました。最大の革新は、そのデザインにあります。それまでのクロノグラフは、時速を計測するための「タキメーター(Tachymeter)」目盛りを文字盤の内部に印刷するのが一般的でした。しかしスピードマスターは、量産クロノグラフとしては極めて先進的に、タキメーターを文字盤外周のベゼル上へ配置するという大胆な設計を採用しました。この設計により、文字盤内の視認性は劇的に向上し、レーサーは激しい振動の中でも瞬時に速度を読み取ることが可能となりました。黒い文字盤に映える白い指針、そしてエッジの効いたケースデザインは、モータースポーツの黄金時代にふさわしい、機能美の極致でした。

しかし、この傑作時計の運命は、1960年代に入ると地球の重力を飛び越えていきます。アメリカ航空宇宙局、通称NASAが宇宙飛行士のための公式装備品となるクロノグラフの選定を開始したのです。1964年、NASAの担当官は市販されている様々なブランドのクロノグラフをお忍びで購入し、想像を絶する過酷なテストに供しました。そのテスト内容は、摂氏93度の高温からマイナス18度の極低温までの激しい温度変化、高圧、真空、40Gに達する猛烈な衝撃、さらには高湿度や純酸素環境下での作動テストなど、時計の限界を遙かに超えるものでした。多くの高級時計が次々と壊れ、あるいはガラスが吹き飛んで脱落していく中、厳格な基準をすべて満たし、要求された精度と信頼性を唯一証明したのが、スピードマスターでした。

1965年3月1日、NASAはスピードマスターを「すべての有人宇宙ミッションにおける公式装備品」として正式に認定しました。そして1969年7月21日、アポロ11号が人類初の月面着陸に成功したその瞬間、宇宙飛行士バズ・オルドリン(Buzz Aldrin)の腕に巻かれていたスピードマスターは、人類の偉大な一歩と共に歴史にその名を刻しました。このとき、時計史における唯一無二の称号である「ムーンウォッチ(Moonwatch)」が誕生したのです。地球上の一大レースのために作られた時計が、人類の飽くなき探究心によって宇宙の深淵へと導かれたこの奇跡的なストーリーは、今なお世界中の時計愛好家を魅了して止みません。

■伝説を紡ぐ四つの系譜 - スピードマスター(Speedmaster)人気コレクション徹底解説

スピードマスターは、その輝かしい歴史の遺伝子を受け継ぎながら、多様なライフスタイルや技術革新に合わせて様々なコレクションを展開してきました。ここでは、現代の市場で特に高い人気を誇り、それぞれ異なる個性を放つ4つの主要な系譜について詳しく解説します。

【Speedmaster Professional(スピードマスター プロフェッショナル)】
スピードマスターの核心であり、原点としての誇りを守り続けるマスターピースが、この「プロフェッショナル」です。NASAの公式試験をパスした往年の仕様を色濃く残すこのモデルは、手巻きムーブメントを採用している点が最大の特徴です。伝統的なヘサライト(強化プラスチック)風防モデルは、独特の柔らかな光沢と温かみがあり、ヴィンテージ特有の情緒を好むファンから絶大な支持を得ています。一方で、現代的な実用性を考慮して傷に強いサファイアクリスタル風防を採用し、裏蓋から美しいムーブメントを確証できる「シースルーバック(サファイアサンドイッチ)」仕様もラインナップされており、好みに応じた選択が可能です。心臓部には、長年愛されたキャリバー「Cal.1861」から、最新の「Cal.3861」へとアップデートが行われました。これにより、伝統の手巻きクロノグラフでありながら、15000ガウスの超高耐磁性能を誇るマスター クロノメーター(Master Chronometer)の認定を受け、現代の過酷な磁気環境にも完璧に対応するスペックへと進化を遂げています。

【Speedmaster Automatic(スピードマスター オートマチック)】
手巻きのプロフェッショナルモデルが持つ無骨な魅力に対し、日常使いにおける圧倒的な利便性と軽快な装着感を追求して生まれたのが「オートマチック」のシリーズです。中古市場で今なお根強い人気を誇る名作「リデュースド(Reduced)」や、モータースポーツの血統を現代に蘇らせた「レーシング(Racing)」などがこれに該当します。プロフェッショナルがケース径42mmであるのに対し、オートマチックモデルの多くは38mmから40mm前後のやや小ぶりなサイズ感に設計されており、日本人の手首にも収まりが良いのが大きなメリットです。日常の動作でゼンマイが巻き上がる自動巻き機構(Automatic)を搭載しているため、時計を毎日着用するビジネスパーソンにとっても実用性は抜群です。文字盤のデザインやカラーバリエーションも非常に豊富で、クロノグラフのスポーティな躍動感を維持しつつも、スーツの袖口にもスマートに収まるスタイリッシュな佇まいが、幅広い層から選ばれる理由となっています。

【Speedmaster '57(スピードマスター '57)】
1957年に誕生した記念すべきファーストモデル(Ref.CK2915)への深いオマージュを捧げ、クラシカルな美学と現代の最先端技術を融合させたコレクションが「スピードマスター '57」です。デザインにおける最大の特徴は、矢印の形状をした時針、通称「ブロードアロー(Broad Arrow)針」を採用している点にあります。また、ベゼルには黒いリングを使わず、ステンレススチール素材に直接タキメーター目盛りを刻印したサテン仕上げのベゼルを配しており、これが独特の金属感と無骨なヴィンテージ感を演出しています。ケースサイドのリューズガードを排除したストレートなラグ形状も、初代モデルのスマートなシルエットを見事に再現しています。内部には、オメガが誇る自社製の手巻きマスター クロノメーター ムーブメント「Cal.9906」などを搭載。2つのインダイヤル(積算計)ですっきりとまとめられた文字盤は、大人の色気を感じさせるモダンヴィンテージの傑作として、時計通の間で高く評価されています。

【Speedmaster Dark Side of the Moon(スピードマスター ダークサイド オブ ザ ムーン)】
アポロ8号の宇宙飛行士たちが目撃した、太陽の光が届かない月の裏側、すなわち「漆黒の宇宙空間」を時計全体で表現したハイテクモダンなコレクションです。このモデルの驚異的な点は、ケース、文字盤、プッシュボタン、そしてバックルに至るまで、主要な外装パーツのほぼすべてに、極めて硬質で傷のつきにくい高級素材「ブラックセラミック(ZrO2)」を採用していることです。単一のセラミックブロックから削り出されたケースは、熟練の職人によってポリッシュ(鏡面)仕上げとサテン(艶消し)仕上げが巧みに使い分けられており、黒一色でありながら光の反射によって立体的な表情を生み出します。文字盤に配された小針やインデックスにも細やかな意匠が凝らされ、近未来的な凄みを感じさせる仕上がりです。オメガ(Omega)が持つ最先端の素材加工技術と、宇宙へのロマンが高度な次元で結晶化したこのモデルは、伝統的なスピードマスターの枠を超え、現代のラグジュアリー・スポーツウォッチを牽引する強烈な存在感を放っています。

■時空を超えた軌跡 - スピードマスター(Speedmaster)歴史的年表

スピードマスターが誕生から現代に至るまで、どのような技術的進化を遂げ、どのような歴史的瞬間に立ち会ってきたのかを、主要なマイルストーンとともに振り返ります。

1957年:初代スピードマスター「Ref.CK2915」が誕生。ブロードアロー針とスチールベゼルを備え、世界で初めてタキメーターをベゼル上に配置したクロノグラフとして時計界に革命を起こす。
1959年:第2世代となる「Ref.CK2998」が登場。針の形状が楔形の「アルファ針」へと変更され、ベゼルには黒いアルミ製リングが採用。現代に続くスピードマスターの象徴的なフェイスの基礎がここで完成する。
1965年:NASA(アメリカ航空宇宙局)による極限の環境テストを唯一クリアし、すべての有人宇宙ミッションにおける「公式装備品」として正式に認定される。
1969年:アポロ11号が月面着陸に成功。バズ・オルドリン(Buzz Aldrin)の腕に巻かれていたスピードマスターが、人類史上初めて月面で使用された腕時計となりました。
1970年:アポロ13号の爆発事故が発生。すべての電子機器が停止する絶望的な状況下、宇宙飛行士はスピードマスターを用いて軌道修正のための「14秒間の逆噴射」を正確に計測。乗組員を奇跡の生還へと導いた功績から、NASAの宇宙飛行士から贈られる栄えある賞「スヌーピーアワード(Snoopy Award)」を受賞する。
2021年:伝説のムーブメントの系譜を継ぐ最新キャリバー「Cal.3861」を搭載した、新型スピードマスター プロフェッショナルが登場。コーアクシャル脱進機と超高耐磁性を備え、マスター クロノメーター認定モデルへと劇的な進化を遂げる。

■不変と進化の美学 - 完璧な道具であり続けるブランド哲学

スピードマスターという時計の根底を流れる哲学を一つの言葉で表すならば、それは「変えないための進化」です。多くの高級時計ブランドが時代のトレンドに合わせてケースの形状を大きく変え、派手な装飾を競い合う中、スピードマスターは1957年の誕生以来、その基本的なデザイン構成をほとんど変えていません。黒い文字盤、白い3針、および外周のタキメーターベゼル。この普遍的なレイアウトは、一目でそれと分かる圧倒的なアイデンティティを確立しています。

オメガがこのデザインを守り続ける理由は、それが単なるファッションやステータスシンボルではなく、極限状態での使用を想定した「ツールウォッチ(実用時計)」としての完成形だからです。宇宙空間や漆黒のコックピットにおいて、1分1秒の誤認は命取りになります。無駄な装飾を一切削ぎ落とし、時間の読み取りやすさとクロノグラフの操作性、そしてどのような衝撃にも耐えうる堅牢性を追求した結果、このデザインへと行き着いたのです。トレンドに左右されないということは、裏を返せば、購入してから何十年が経過しても決して色褪せない「不変の価値」を持つということに他なりません。

しかし、オメガの凄みは、単に過去の遺産に甘んじて形を守っているだけではない点にあります。外見のデザインを頑なに維持する一方で、時計の内部に宿るテクノロジーは、常に時計業界の最先端へとアップデートされ続けています。その最たる例が、天才時計師ジョージ・ダニエルズ(George Daniels)が開発し、オメガが実用化に成功した「コーアクシャル脱進機(Co-Axial Escapement)」です。パーツの摩耗を劇的に軽減し、長期間にわたって高い精度を維持するこの革新機構は、メンテナンス周期を飛躍的に延ばすことに成功しました。

さらに近年では、現代社会の至る所に存在するスマートフォンやパソコン、磁気ネックレスなどから発せられる強い磁界から時計を守るため、15000ガウス以上の磁気に晒されても影響を受けない「超耐磁性能」を開発。これをクリアしたモデルにのみ「マスター クロノメーター」の称号を与えています。伝統的なデザインという「不変の美」を外側に纏いながら、内部では常に未来を見据えた「最先端の進化」を遂げる。この実用主義と技術への誠実な姿勢こそが、世界中のプロフェッショナルや時計愛好家からリスペクトされ続けるオメガ(Omega)のブランド哲学なのです。

■資産価値と今後の展望 - 歴史を背負うタイムピースの市場評価

高級時計を所有する喜びにおいて、現代ではその「資産価値(リセールバリュー)」も無視できない重要な要素となっています。オメガのスピードマスターは、ロレックス(Rolex)のスポーツモデルなどと並び、中古市場において極めて安定した需要と高いリセールバリューを維持し続けているタイムピースの代表格として評価されています。

その最大の理由は、前述した「圧倒的なバックストーリー」にあります。人類の月面着陸という、歴史の教科書に必ず載るような偉業に直接関わった時計は、地球上にスピードマスター以外に存在しません。この極めて稀有な物語性が、世界中のコレクターからの需要を常に生み出し続けているのです。また、デザインが大きく変わらないため、型落ちによる価値の急落が起きにくく、どの世代のモデルであっても安定した価格で取引されるという安心感があります。

特に近年の時計市場において、ヴィンテージモデルの高騰ぶりには目を見張るものがあります。なかでも、初期のスピードマスターに搭載されていた伝説のクロノグラフムーブメント「Cal.321」を搭載した個体は、コレクターズアイテムとして神格化されており、オークションハウスでは驚異的な高値で落札されています。また、文字盤の黒い塗料が長年の紫外線によって美しいブラウンへと変化した「トロピカルダイヤル(Tropical Dial)」や、アルミニウム製ベゼルが絶妙なグレーやブルーへと退色した「フェードベゼル」など、経年変化によって世界に一つだけの表情を見せる個体には、時計のコンディションを超えた「情緒的な価値」が見出され、プレミア価格がつくことが珍しくありません。長年使い込むことで刻まれた傷さえも、その時計が歩んできた歴史の深みとして肯定される世界観が、スピードマスターにはあるのです。

今後の展望に目を向けると、スピードマスターの価値はさらに強固なものになっていくと予想されます。オメガは近年、マスター クロノメーター化に伴うスペックの大幅な底上げと同時に、ブランド自体のプレミアム化(高級化)を推し進めています。伝統の「Cal.321」を現代の高度な技術で完全復刻したモデルを発表するなど、ヘリテージ(遺産)への敬意を表明しつつ、現代の実用性を極限まで高める戦略は成功を収めています。

単なる「過去の名作」としてノスタルジーに浸るための時計ではなく、現代の最先端テクノロジーを取り入れながら、今なお高級クロノグラフの絶対的なベンチマーク(指標)であり続けるスピードマスター。それは、手首の上に宇宙のロマンと極限の技術史を所有するという、時計選びの至高の終着点と言えるでしょう。