アスファルトの熱気から、漆黒の宇宙空間へ。オメガのアイコンピースであるスピードマスターは、初めから宇宙を目指して作られたわけではありませんでした。その誕生は1957年。シーマスター(Seamaster)、レイルマスター(Railmaster)と共に発表されたプロフェッショナル・ウォッチの3部作の一つとして、カーレース of ドライバーやエンジニア、そして速度を愛するすべてのプロフェッショナルのために開発された「レーシング・クロノグラフ」だったのです。
【Speedmaster Dark Side of the Moon(スピードマスター ダークサイド オブ ザ ムーン)】
アポロ8号の宇宙飛行士たちが目撃した、太陽の光が届かない月の裏側、すなわち「漆黒の宇宙空間」を時計全体で表現したハイテクモダンなコレクションです。このモデルの驚異的な点は、ケース、文字盤、プッシュボタン、そしてバックルに至るまで、主要な外装パーツのほぼすべてに、極めて硬質で傷のつきにくい高級素材「ブラックセラミック(ZrO2)」を採用していることです。単一のセラミックブロックから削り出されたケースは、熟練の職人によってポリッシュ(鏡面)仕上げとサテン(艶消し)仕上げが巧みに使い分けられており、黒一色でありながら光の反射によって立体的な表情を生み出します。文字盤に配された小針やインデックスにも細やかな意匠が凝らされ、近未来的な凄みを感じさせる仕上がりです。オメガ(Omega)が持つ最先端の素材加工技術と、宇宙へのロマンが高度な次元で結晶化したこのモデルは、伝統的なスピードマスターの枠を超え、現代のラグジュアリー・スポーツウォッチを牽引する強烈な存在感を放っています。