1879年にルイが没した後、息子のルイ=ポール to セザールが事業を継承し、拠点をビエンヌに移します。彼らは革新的な製造システムを導入し、部品の標準化を推進しました。そして1894年、時計史に残る傑作ムーブメント(※1)「19ライン・キャリバー」を発表します。このムーブメントは驚異的な精度と、リューズのみで時刻合わせと巻き上げができる画期的な操作性を備えていました。この卓越したムーブメントにちなみ、ギリシャ文字の最後に位置し「完成」や「到達点」を象徴する「Ω(オメガ)」という言葉が、ブランド名として冠されることとなりました。1903年には正式に社名となり、名実ともに世界の頂点を目指す歩みが始まりました。
その精度に裏打ちされた実績は、スポーツの分野でも遺憾なく発揮されます。1932年のロサンゼルス・オリンピック(Olympic Games Los Angeles 1932)において、オメガはたった一人の時計師と30個のストップウォッチで全競技の公式計測を担当しました。これが、今日まで続くオリンピックのオフィシャルタイムキーパーとしての長い歴史の幕開けです。現在では、1000分の1秒を争う極限の世界を支える最先端の計測技術を提供しています。