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ケリーKELLY

ケリー
エルメスの代表的なバッグ「ケリー」は1935年に誕生しました。しかしもともとは「サック・クロア」と呼ばれており、ケリーと呼ばれるようになったのは1955年ごろと言われています。当時モナコ王妃のケリー皇女が妊娠中のお腹をこのバッグで隠していた写真が雑誌に掲載されると、瞬く間に認知度は高まり、モナコ公国から許可を経てバッグの名前を「ケリー」へと改名してからは、女王も持つバッグとして多くのセレブや女性たちの注目を浴びることとなりました。柔らかいフォルムの「内縫い」や、すっきりとした印象を与える「外縫い」といった縫製の違いに加え、豊富なサイズ、多彩なサイズやカラー展開もケリーの魅力の一つです。

ケリーの商品一覧

商品点数48件
ランクA
2026/09/30 入荷
【中古A品】  エルメス ケリー28   ヴォークリスペトゴ 銀座
エルメス
サイズ:約W28xH22xD12cm
¥2,050,000(税込)
ランクSA
【中古SA品】  エルメス ケリージャンプ   ヴォースイフト 横浜関内店
エルメス
サイズ:約W14.5xH18.5xD7cm(実寸)
¥2,180,000(税込)
ランクB
【中古B品】  エルメス ケリー35   ヴォーガリバー 元町本店
エルメス
サイズ:約W35xH24xD13cm
¥1,290,000(税込)
ランクS
【未使用品】  エルメス ケリー25   ヴォークリスペトゴ 新宿歌舞伎町店
エルメス
サイズ:約W25xH17xD10.5cm
¥4,280,000(税込)
ランクSA
【中古SA品】  エルメス ケリー25   ヴォークリスペトゴ 銀座
エルメス
サイズ:約W25xH17xD10.5cm
¥4,080,000(税込)
ランクS
【未使用品】  エルメス マキシケリー42   ヴォークリスペトゴ 横浜関内店
エルメス
サイズ:約W42xH28xD15cm(実寸)
¥3,680,000(税込)
ランクS
【未使用品】  エルメス ケリーアッカドPM   ヴォークリスペトゴ 新宿歌舞伎町店
エルメス
サイズ:約W17.5xH26xD7cm(実寸)
¥1,500,000(税込)
ランクSA
【中古SA品】  エルメス ケリーアッカドPM   ヴォークリスペトゴ 元町本店
エルメス
サイズ:約W17.5xH26.5.xD8cm(実寸)
¥1,700,000(税込)
ランクA
【中古A品】  エルメス ケリーアッカドPM   ヴォークリスペトゴ 横浜関内店
エルメス
サイズ:約W17.5xH26xD7.5cm(実寸)
¥1,520,000(税込)
ランクN
【新品】  エルメス ポシェットケリー   ヴォースイフト 銀座
エルメス
サイズ:約W33.5xH16cm
¥3,450,000(税込)
ランクA
【中古A品】  エルメス ケリージャンプ   ヴォースイフト 新宿歌舞伎町店
エルメス
サイズ:約W14xH18xD6cm(実寸)
¥2,250,000(税込)
ランクA
【中古A品】  エルメス ケリートゥーゴー   エヴァーカラー 新宿歌舞伎町店
エルメス
サイズ:約W20xH11xD2cm(実寸)
¥798,000(税込)
ランクN
【新品】  エルメス ポシェットケリー   ヴォースイフト THE YOKOHAMA FRONT
エルメス
サイズ:約W22xH12.5xD6.5cm(実寸)
¥3,480,000(税込)
ランクN
【新品】  エルメス ミニケリー2   ヴォーエプソン 新宿歌舞伎町店
エルメス
サイズ:約W19xH11.5xD5.5cm(実寸)
¥5,120,000(税込)
ランクS
【未使用品】  エルメス ケリー25   アリゲーター THE YOKOHAMA FRONT
エルメス
サイズ:約W25xH17xD10.5cm
¥12,000,000(税込)
ランクS
【未使用品】  エルメス ミニケリー2   ボックスカーフ 元町本店
エルメス
サイズ:約W19xH12xD5.5cm(実寸)
¥4,980,000(税込)
ランクA
【中古A品】  エルメス ケリー25   ヴォークリスペトゴ 元町本店
エルメス
サイズ:約W25xH17xD10.5cm
¥2,680,000(税込)
ランクSA
【中古SA品】  エルメス ケリー28    新宿歌舞伎町店
エルメス
サイズ:約W29xH20xD10cm(実寸)
¥3,280,000(税込)
ランクS
【未使用品】  エルメス ミニケリー2   ヴォーマダム 銀座
エルメス
サイズ:約W19xH12xD6cm
¥4,680,000(税込)
ランクSA
【中古SA品】  エルメス ミニケリー2   ヴォーエプソン 銀座
エルメス
サイズ:約W20xH16xD10cm
¥5,350,000(税込)
ランクS
【未使用品】  エルメス ケリー25トリコロール   ヴォーエプソン 元町本店
エルメス
サイズ:約W25xH19xD9.5cm
¥4,100,000(税込)
ランクA
【中古A品】  エルメス ケリー28   トワルアッシュ 新宿歌舞伎町店
エルメス
サイズ:約W28xH22xD12cm
¥2,600,000(税込)
ランクA
【中古A品】  エルメス ケリー25   ヴォークリスペトゴ 横浜関内店
エルメス
サイズ:約W25xH19xD9.5cm
¥3,290,000(税込)
ランクA
【中古A品】  エルメス ケリー25   アリゲーター 銀座
エルメス
サイズ:約W25xH19xD9.5cm
¥7,480,000(税込)
ランクS
【未使用品】  エルメス ケリー28   エヴァーカラー 横浜関内店
エルメス
サイズ:約W28xH22xD12cm
¥3,450,000(税込)
ランクA
【中古A品】  エルメス ケリー32   ヴォーエプソン 銀座
エルメス
サイズ:約W32xH23xD12cm
¥2,700,000(税込)
ランクSA
【中古SA品】  エルメス ケリー25   ヴォークリスペトゴ THE YOKOHAMA FRONT
エルメス
サイズ:約W25xH19xD9.5cm
¥3,490,000(税込)
ランクN
【新品】  エルメス ケリー25   ヴォーエプソン 銀座
エルメス
サイズ:約W25xH19xD9.5cm
¥4,450,000(税込)
ランクA
【中古A品】  エルメス ケリー25   ヴォークリスペトゴ 元町本店
エルメス
サイズ:約W25xH19xD9.5cm
¥3,590,000(税込)
ランクS
【未使用品】  エルメス ケリーアッカドPM   ヴォークリスペトゴ 新宿歌舞伎町店
エルメス
サイズ:約W18xH26xD7cm(実寸)
¥1,790,000(税込)
ランクB
【中古B品】  エルメス ケリー28カザック   ヴォーエプソン 新宿歌舞伎町店
エルメス
サイズ:約W29.5xH23.5xD11cm(実寸)
¥2,580,000(税込)
ランクS
【未使用品】  エルメス ポシェットケリー   ヴォースイフト 新宿歌舞伎町店
エルメス
サイズ:約W21.5xH15xD6.5cm(実寸)
¥3,400,000(税込)
ランクS
【未使用品】  エルメス ケリートゥーゴー   ヴォーエプソン 銀座
エルメス
サイズ:約W20xH11cm
¥1,100,000(税込)
ランクS
【未使用品】  エルメス ポシェットケリー   ヴォースイフト 横浜関内店
エルメス
サイズ:約W21.5xH15xD7cm(実寸)
¥3,400,000(税込)
ランクSA
【中古SA品】  エルメス ケリー25   ヴォーエプソン 新宿歌舞伎町店
エルメス
サイズ:約W25xH19xD9.5cm
¥3,300,000(税込)
ランクA
【中古A品】  エルメス ケリーメッセンジャーPM   ヴォークリスペトゴ 元町本店
エルメス
サイズ:約W24.5xH18.5xD10cm(実寸)
¥1,980,000(税込)
ランクS
【未使用品】  エルメス ミニケリー2   ヴォーエプソン 新宿歌舞伎町店
エルメス
サイズ:約W19xH12xD5.5cm(実寸)
¥5,590,000(税込)
ランクS
【未使用品】  エルメス ミニケリー2   ヴォーエプソン 横浜関内店
エルメス
サイズ:約W20xH16xD10cm
¥5,090,000(税込)
ランクSA
【中古SA品】  エルメス ケリー25   ヴォーエプソン 新宿歌舞伎町店
エルメス
サイズ:約W25xH19xD9.5cm
¥3,850,000(税込)
ランクSA
【中古SA品】  エルメス ケリー25トリコロール   ヴォーエプソン 銀座
エルメス
サイズ:約W25xH19xD10cm(実寸)
¥3,980,000(税込)
ランクA
【中古A品】  エルメス ケリー32   ヴォークリスペトゴ 新宿歌舞伎町店
エルメス
サイズ:約W32xH23xD12cm
¥1,990,000(税込)
ランクN
【新品】  エルメス ケリー25   ヴォークリスペトゴ 新宿歌舞伎町店
エルメス
サイズ:約W25xH19xD9.5cm
¥4,080,000(税込)
ランクAB
【中古AB品】  エルメス ケリー35   トリヨンクレマンス 元町本店
エルメス
サイズ:約W35xH24xD13cm
¥1,190,000(税込)
ランクN
【新品】  エルメス ケリーダンス   エヴァーカラー 銀座
エルメス
サイズ:約W22xH17xD7cm
¥3,080,000(税込)

ケリー(Kelly)

■馬具工房からの昇華 - エルメス(HERMES)が創り上げたラグジュアリーの真髄

馬の息遣いから始まった物語は、やがて世界が憧れる至高のエレガンスへと昇華する。

エルメスの歴史は、1837年、創業者ティエリ・エルメス(Thierry Hermes)がパリに開いた馬具工房から幕を開けました。当時、ヨーロッパの貴族階級にとって馬車は単なる移動手段ではなく、自らの権威と美学を象徴する存在でした。ティエリ・エルメスが手がける鞍や馬具は、堅牢でありながら繊細な美しい縫製が施されており、その後、品質と耐久性の高さが評価され、ヨーロッパの上流階級をはじめとする顧客から支持を集めていきました。

しかし、ブランドの運命を大きく変えたのは、2代目シャルル・エミール・エルメス(Charles-Emile Hermes)を経て、3代目エミール・モーリス・エルメス(Emile-Maurice Hermes)へと経営が引き継がれた20世紀初頭のことでした。エミール・モーリスは北米視察を通じて、自動車をはじめとする新しい移動文化の広がりに着目しました。馬車を取り巻く環境が変化するなか、エルメスは馬具づくりで培った革の技術を、バッグや旅行用品など新たな分野へと広げていきます。「馬車の時代が去れば、馬具の需要も消え去る」という危機感の中、彼は馬具製造で培った最高峰の革縫製技術を、新しい時代のライフスタイルである「旅」や「日常生活」に向けた製品へと転換することを決意したのです。

エルメスは単に製品のジャンルを変えただけではありません。馬具職人たちが培ってきた伝統に由来する「クチュール・セリエ(Couture Sellier)」の技法をバッグづくりにも受け継ぎ、サドルステッチなどの手縫い技術によって、堅牢な仕立てと洗練された美しさを両立させました。

※サドルステッチ:2本の手縫い針を使い、革の表裏から交互に糸を交差させて縫い合わせる技法。一カ所のステッチが切れた場合でも、縫い目全体が連鎖的にほどけにくい構造を持ちます。

最高品質の皮革を厳選する妥協なき眼利きと、時代を読む革新的な先見の明。そして何より、職人たちの誇りと技を愚直に守り続ける姿勢こそが、エルメスを単なるファッションブランドではなく、世界最高峰のラグジュアリーメゾンへと押し上げた揺るぎない礎となっているのです。

■王妃の洗練と美の結実 - ケリー(Kelly)誕生と進化の物語

一枚の報道写真が、一つのバッグを世界的なアイコンへと導いた。

エルメスを代表する「ケリー」は、誕生当初からその名で呼ばれていたわけではありません。そのルーツをたどると、エルメスが馬具づくりで培ってきた技術と、そこから発展したバッグ製作の歴史に行き着きます。

なかでも重要な転機となったのが、1930年代にロベール・デュマ(Robert Dumas)が手がけた女性向けのバッグです。後に「サック・ア・デペッシュ(Sac a depeches)」と呼ばれるこのバッグは、台形のシルエットに一本のハンドル、開口部を留めるクロアとカデナ、鍵を収めるクロシェットを備え、現在のケリーへとつながる原型の一つとなりました。

その名を世界に知らしめるきっかけとなったのが、モナコ公妃となったグレース・ケリー(Grace Kelly)です。1950年代、妊娠中のグレース・ケリーが「サック・ア・デペッシュ」でお腹を隠すようにして撮影された写真が大きく報じられると、このバッグは一躍注目を集めるようになります。

この出来事をきっかけに、エルメスはモナコ王室の許可を得て、1956年に「サック・ア・デペッシュ」の名称を「ケリー」へと改めました。こうして、一人の女性の名とともに、このバッグは世界的なアイコンとして知られるようになったのです。

その後もケリーは、象徴的なシルエットを受け継ぎながら、さまざまなサイズや素材、カラーを展開してきました。フォーマルな装いに調和する端正な佇まいを持ちながら、時代のスタイルに合わせて表情を変えてきたことも、長く支持されてきた理由の一つです。

馬具づくりを原点とする技術から生まれ、グレース・ケリーとの出会いによってその名を世界に広げたケリー。その歩みは、エルメスが受け継いできた職人技と、時代を超えて愛されるデザインの関係を象徴するものといえるでしょう。

■時代を超えて愛される名作たち - ケリー(Kelly)人気サイズと仕立て・派生コレクション

ミリメートル単位の幾何学が生み出す、多様で美しきバリエーション。

ケリーの魅力は、その計算し尽くされたサイズバランスと、伝統の技術が生み出す仕立ての違い、そして時代のニーズに応えて広がる派生コレクションの多彩さにあります。ここでは、愛好家たちの間で特に人気の高いモデルや仕様について詳しく解説します。

【ケリー 28(Kelly 28)】
ケリーの中でも長年親しまれてきた、バランスのよい定番サイズです。横幅28cmという大きさは、長財布やスマートフォン、ポーチ、手帳といった日常の必需品を優雅に収納できる実用性を備えながら、身につけた際に主張しすぎない絶妙なボリューム感を誇ります。参列式やパーティーなどのフォーマルな場はもちろんのこと、付属のショルダーストラップを装着することで、デイリーなカジュアルスタイルにも品格をプラスしてくれます。ファーストケリーとして選ばれることも多く、どの時代においても安定した需要と高い評価を維持し続けている普遍的なマスターピースです。

【ケリー 25(Kelly 25)】
近年のコンパクトバッグトレンドにおいて、世界中の愛好家から高い支持を集めているのが横幅25cmのモデルです。日本人の平均的な体型や小柄なスタイルにも非常にバランスよく収まり、手持ちでも肩掛けでも軽快でエレガントな印象を与えます。必要最低限の荷物をスマートに持ち運ぶ現代のライフスタイルにマッチしており、特にブラックやエトゥープといった定番カラーのケリー25は、直営店での入手が難しいモデルとして知られています。控えめなサイズ感ながら、エルメス特有の存在感と品格を完璧に凝縮した逸品です。

【ミニケリー II(Mini Kelly II / ケリー 20)】
横幅約20cmという愛らしいサイズ感で、現代のマイクロバッグブームを牽引する超人気の極小モデルです。かつて製造されていたヴィンテージの「ミニケリー」を現代的に再解釈し、2016年頃に登場した比較的新しい世代のコレクションです。ショルダーストラップを取り付けることでクロスボディ(斜め掛け)としても使用でき、アクセサリー感覚で身につけられるのが魅力です。小さなサイズにも職人の手仕事による仕立ての美しさが凝縮されています。

【セリエ&ルトゥルネ(Sellier & Retourne / 外縫い・内縫い)】
ケリーを語る上で欠かせないのが、仕立ての構造である「外縫い(Sellier)」と「内縫い(Retourne)」の決定的な違いです。「外縫い」は革の端を外側に出してステッチを施す技法で、かっちりとした直線的なラインが強調され、フォーマルでクラシカルな印象を与えます。かっちりとしたフォルムを保ちやすく、美しい台形フォルムが際立つのが特徴です。一方、「内縫い」は一度外側から縫い合わせた後に革をひっくり返す技法で、縫い目が内側に隠れるため、全体的に丸みを帯びた柔らかくエレガントな雰囲気を醸し出します。素材の質感がよりダイレクトに伝わり、日常使いにも馴染みやすいのが魅力です。

【ケリー・アド(Kelly Ado)】
ケリーの上品なデザイン言語をそのままバックパック(リュック)へと落とし込んだ、革新的かつラグジュアリーな派生モデルです。アイコンであるクロシェットやベルト(ベルトストラップ)の意匠をそのまま継承しつつ、両手が自由になる機能性を融合させています。1990年代に初登場し、近年になって素材や細部をアップデートした復刻版が登場したことで再注目を集めました。大人のアクティブな装いにエレガンスを添える特別なモデルとして、ヴィンテージ市場および現行市場の双方でコアなファンから高く評価されています。

【ケリー・ウォレット(Kelly Wallet)】
ケリーバッグの印象的なフロント構造(中央のカデナを連動させるベルト開閉機構)をそのまま財布のサイズへと縮小・再現した最高級長財布です。中央の金具を回してベルトを開くという儀式めいた所作は、持つ者にバッグ同様の特別感を与えてくれます。内部はカードスロットやファスナー付きコインケースが完璧に機能配置されており、収納力も抜群です。ストラップを取り付けてクラッチバッグのように持ち歩くことも可能で、エルメスのレザーワークの粋を日常の手元で堪能できる贅沢なレザー小物として長年愛されています。

■輝かしき栄光の足跡 - ケリー(Kelly)歴史的年表

ケリーが歩んできた数々の奇跡と進化の軌跡を、歴史的な出来事とともに振り返ります。

1837年:ティエリ・エルメスがパリのランパート通りに馬具工房を開業。
1892年:馬具収納バッグ「オータクロア」を発表。後のケリーの構造的礎となる。
1930年代:馬具づくりで培った技術を受け継ぐバッグが発展し、「サック・ア・デペッシュ」へとつながる。1950年代半ば:グレース・ケリーが愛用したことから、「ケリー」の名が広く定着。
1956年:モナコ王室の正式な許諾を得て、バッグの名称を「ケリー」へと正式改名。
1960年代~1970年代:素材のバリエーションや仕立て(外縫い・内縫い)の確立により、多様な展開が加速。
1990年代:リュックサックタイプの派生モデル「ケリー・アド(Kelly Ado)」が登場。
2000年代以降:時代にあわせたカラーパレットの拡充と、超小型「ミニケリー II」などの現代的な再解釈モデルを展開。伝統を守りつつ進化を継続。

■1人の職人が紡ぐ永遠の美 - エルメス(HERMES)の職人主義とブランド哲学

効率を捨て、ただ一品の完璧さを追い求める孤高のクラフツマンシップ。

多くのラグジュアリーブランドが時代の波に乗り、工場での機械化や分業制による大量生産へと舵を切る中で、エルメスは頑なまでに異端の道を進み続けています。その象徴とも言えるのが、ケリーの制作において貫かれている「一人一品主義」という哲学です。

エルメスでは「一人の職人が一つのバッグを担当する」という考え方を大切にしています。職人は革の裁断や成形、サドルステッチによる手縫いなど、多くの工程を一貫して手掛けます。完成した製品には職人や製造時期などを識別するための刻印が施されることもあり、こうしたディテールもエルメスのものづくりを知る手がかりの一つです。製品には、製造時期や職人・工房などを識別するための刻印が施されてきました。こうしたディテールも、エルメスのものづくりを知る手がかりの一つです。

また、エルメスのものづくりを語る上で欠かせないのが、革へのこだわりです。世界中から集められた皮革の中から、用途や仕上がりに適した素材を厳しく選別し、バッグの制作に使用しています。しなやかな質感と美しい発色を持つ「トゴ(Togo)」や「クレマンス(Clemence)」、光沢とハリが魅力の伝統素材「ボックスカーフ(Box Calf)」、さらにはクロコダイルやオーストリッチといった希少なエキゾチックレザーに至るまで、素材そのものが持つ美しさを最大限に引き出す手法が取り入れられています。

そして、エルメスの哲学を語る上で決して欠かせないのが「継承と修繕」という概念です。エルメスでは、製品を長く使い続けられるよう、修理やメンテナンスにも力を入れています。ヴィンテージのケリーであっても、状態や修理内容に応じて、縫い直しや革の補修などを受けられる場合があります。長く使い続けるためのケアが用意されていることも、エルメスのものづくりを支える特徴の一つです。

■受け継がれる真の価値 - ケリー(Kelly)が持つ市場での評価と未来への展望

時を重ねるほどに愛着が深まり、使い続けることで自分だけの表情を育んでいく。ケリーが長年にわたって世界中の愛好家を魅了してきた理由は、希少性や市場での評価だけではありません。

ケリーは、エルメスの伝統的な仕立てと端正なフォルムを備えた代表的なバッグです。熟練した職人による手仕事、厳選された素材、そして時代を超えて愛されるデザインが組み合わさることで、長く使い続けられる魅力を生み出しています。

二次流通市場においても、ケリーは高い需要を持つバッグの一つとして知られています。ただし、評価や取引価格は、サイズ、素材、カラー、金具、製造時期、コンディション、付属品の有無などによって変動します。特定のモデルや仕様が常に同じ価格で評価されるわけではなく、その時々の市場動向によっても違いが生まれます。

なかでも、ブラックやエトゥープ、ゴールドなどの定番カラー、ボックスカーフやクロコダイルなどの素材、限定仕様や希少性の高いモデルは、コレクターや愛好家から注目されることがあります。一方で、ケリーの魅力は市場価格だけで測れるものではありません。

上質な革は、使い込むことで色合いや質感に変化が生まれます。丁寧に手入れをしながら使い続けることで、持ち主のライフスタイルに寄り添った表情へと育っていくことも、天然皮革ならではの楽しみです。新品の美しさだけでなく、時間とともに変化する姿にも価値を見いだせる点が、ケリーの大きな魅力と言えるでしょう。

また、エルメスでは製品を長く使い続けるための修理やメンテナンスにも力を入れています。状態や内容に応じて修理・修復を受けられる場合があり、使い捨てではなく、手入れをしながら長く愛用するという考え方にもつながっています。

歴史に裏打ちされた美しいフォルム、職人の手仕事、素材が持つ豊かな表情、そして使い続けることで深まる愛着。ケリーは、単なる流行のバッグではなく、持ち主の時間とともに価値を育んでいく存在です。

時代が変わっても受け継がれるデザインと、長く使うことを前提としたものづくり。その積み重ねこそが、ケリーが今もなお世界中で愛され続ける理由の一つなのです。
ケリー特集
HERMES MODEL LIST