シードゥエラーSEA-DWELLER

ロレックスのシードゥエラーは、深海ダイビングに特化したモデルです。

ロレックスにはサブマリーナというダイビングウォッチウもありますが、サブマリーナは耐水深が300メートルなど一般的なダイビングに適した設計であるのに対し、シードゥエラーは深海ダイビング向けの設計となっています。視覚的には、サイクロップレンズ（拡大鏡）がついているのがサブマリーナ、ついていないのがシードゥエラーといった見分け方をすることが出来ます。

シードゥエラーの歴史は、1967年に遡ります。当時、深海ダイビングの需要が増加していたため、ロレックスは深海探検家の要望に応えるためにシードゥエラーを開発しました。初代モデルであるRef.1665は、水深610メートルまで耐えられる耐水性を持ち、特殊なヘリウムエスケープバルブを搭載していました。このバルブは、深海での長時間の滞在後、水圧の変化に対応する役割を果たしました。

その後、シードゥエラーはさらなる進化を遂げました。1978年には、水深1,220メートルに耐えられるRef.16660が登場しました。さらに、1988年にはRef.16600が発表され、耐水性と耐久性が向上しました。1990年代には、視認性の向上と操作性の向上を目指して文字盤や針に蓄光材料が使用されるようになりました。

現在のシードゥエラーは、Ref.126600やRef.126660などのモデルが存在します。これらのモデルは、水中でのパフォーマンスと耐久性を提供するために、優れた防水ケース構造や耐磁性、耐衝撃性などの機能を備えています。また、ヘリウムエスケープバルブは、深海から水面に浮上する際に内部の圧力を調節する役割を果たし、時計の安定性を保ちます。